トピックス

トピックス一覧

出版

梅原賢一郎『洗濯屋さん道元』(七月堂)

当財団 代表理事 梅原賢一郎の超訳詩集『洗濯屋さん道元』が七月堂より出版されました。

七月堂
『洗濯屋さん道元』梅原賢一郎
2019年3月23日発行
七月堂ホームページ

「はじめに」

洗濯には二つの要素がある。

一つは、汚れのついた洗濯物をゴシゴシと洗うこと。
一つは、汚れのおちた洗濯物をピシッとのばして大空のもとに干すこと。

道元の言葉を、ちょうどそのような洗濯の要素に対応させるようにして、二つに分けることができる。

一つは、意味に汚れた語句をゴシゴシと洗う言葉。
一つは、意味の汚れの落ちた語句を見いだされた時空のなかに干す言葉。

いまここに、前者を「洗い屋さん・道元」として、後者を「干し屋さん・道元」として、道元の『正法眼蔵』の言葉を訳(超訳)し、一冊の詩集を編む。

また、「洗い屋さん・道元」にしても、「干し屋さん・道元」にしても、それぞれのうちに、さらに細かい要素を認めることができる。それらの下位の要素は、いくつかの章の見出しとして、提示されるであろう。

そして、『正法眼蔵』から抽出された各詩には、それに見合ったタイトルが各詩の冒頭に付されたことを、「はじめに」の最後に、記しておく。

toTop